University of Reading

Dr Matthew Nicholls

Matthew Nicholls博士が、3Dで古代ローマを構築する方法と、VRを使ってローマの歴史を1:1で体験する方法について語ってくれました。

サマリ

  • 自分自身が制作したモデルであったとしても、実際のスケール感の把握は難しく、VRを活用しないと建物の規模と雰囲気を感じとることが出来ません
  • 教育分野においてますますVRや3Dモデリングの活用が普及すると予想します。学生たちもVR体験が大好きですしね。
  • SYMMETRYの注記機能、スクリーンショットと他のユーザーとVR環境を共有する機能はすごく役に立つと思っています。

Matthew Nicholls博士は、University of ReadingのClassistです。彼は古代ローマ史に関連したMOOCと共にローマ帝国とローマ都市を教えている。彼は数年前からSYMMETRYを使って、学生たちが古代ローマの3Dモデルを1:1で体験できるようにし、ローマ建築の規模と感情的な影響を理解しています。我々はNicholls博士に、彼が古代ローマの3Dモデルの構築にどのように取り組んでいるか、またVRを教育にどのように利用しているかについて話を聞いた。

簡単なバックグラウンドを教えてください。

eading大学で古典学の准教授をしています。それ以前の経歴としてはOxford大学でラテン語やギリシャ語、その歴史を研究し、その後、古代ローマ史を専攻しました。ローマ帝国をテーマにした博士論文は公共図書館にも残っています。

3Dモデリングに携わるきっかけになったのがその博士論文ですね。登場する歴史的建築物をよりわかりやすく再現できる方法を探していたんです。今では、研究活動や講義を行う上でもとても役に立っていますね。3Dやイラストレーション等を使用した経験はありませんでしたが、SketchUp等のツールを使用し独学で3Dモデリングの技術を習得することができました。ですので、素人の方でも簡単にモデリングの技術は習得できると思いますね。

古代ローマに興味をもたれた理由を教えていただけますか?

幼少期から好きですね。例えば、産業革命前にも関わらず、排水管、水道や、大型公共施設等の設備のが整っている100万人の工業都市等、特に建築物は大変素晴らしいと感じています。公私ともに今まで何度もローマを訪れています。

古代都市の3Dモデルはどのように制作されましたか?

最初から街全体に取り掛かるのは大変なので、まずは個々の建物を制作にとりかかりました。ちょこちょこ進め、ツールに詳しい人に教えてもらったり協力してもらったりして少しずつモデリングに慣れましたね。

何度も修正をかけたり各種ツールやハードウェアの特徴を活用して、徐々に街全体に取り掛かりました。ユーザビリティが高いためツールは主にSketchUpを使用しています。生徒にもSketchUpでのモデリングを教えていますね。

レンダリングする際には、SketchUpから建築物のモデルをCinema4Dに移行し、建築パーツを組み立てたり、植生や照明の効果を加える作業を行います。他には、Lumionを使用し、フライスルーの作成もします。

初めてのVR経験は何でしたか?

2014年のSketchUp Basecamp会議で、VRを初めて体験しました。ミネソタ大学の学者がいくつが参加し、iPadに基づくVR装置を操作しました。会議中、彼らは親切に私のローマ建物の一つをソフトウェアに入れて、3D環境で建物を体験してくれました。私はすぐにVRの強い臨場感を魅力に感じました。

どうやって他の教授にVRの活用を説得しますか?

実際に体験してもらうことが一番ですね。平かな画面と比べて、VRでモデルを確認するのは今までにない斬新な体験です。自分自身が制作したモデルであったとしても、実際のスケール感の把握は難しく、VRを活用しないと建物の規模と雰囲気を感じとることが出来ません。

昨今、VR機材等もだんだん手の届きやすい価格になってきていますし、教育分野においてますますVRや3Dモデリングの活用が普及すると予想します。学生たちもVR体験が大好きですしね。

"すべてのデジタルコンテンツを自分で作成したにもかかわらず、VRでそれらの建物に足を踏み入れるまでは、これらの建物の規模と 「感触」 を理解していませんでした。この体験は、フラットスクリーンでモデルを見るのとは全く異なります。"

教育でVRを活用する未来について、どんなヴィションをお持てしょうか?

無限の可能性があると思いますが、ヘッドセットや高性能PCを生徒の人数分準備する必要があったり、専用ラボの準備、また一般人にとってVR設備を扱うのが難しいためファシリティターも必要になりますので、導入障壁がまだまだ高いですね。

VRの値段が徐々に下がる同時に、新しい装置が入手しやすくなりました。(ゲーム業界のおかけて)今のテクノロジーの限界でハードウェアは先端ソフトウェアに合わせないことが多いです。理想な装置は例えば、会話を取れ、携帯しやすいヘッドマウントディスプレイ(HMD)です。しかし、一旦ハードウェアの技術を追いついたら、ソフトウェア開発者はVRテクノロジーの教育の領域で可能性を広げます。想像してください、クラスをVRローマ法廷やアテナイのアクロポリスなどのところに連れて行き、VRの仮想空間で探求したり、会話することが面白くないでしょうか。私はVRからそのような教育潜在力を発見しました。例えば、SYMMETRYの注記機能、スクリーンショットと他のユーザーとVR環境を共有する機能はすごく役に立つと思っています。VRとSYMMETRY多様な可能性にワクワクしていますね!